『伝統芸術を着る会』が語られる時、必ずといっていいくらい話題に登るのが、会の設立とほぼ同時に始めた“季節対応”作務衣の開発についてです。
その昔、まだ作務衣が僧侶の修行着であった頃、作務衣は年間を通して唯一、一着きりでした。季節に応じて取り替えるなどは、修行の目的を大きく逸脱するものと考えられていました。しかし、寺を出て一般の人たちに“趣味の装い”として普及を図ろうとする時、この伝統だけは受け継ぐ訳にはいきませんでした。
冬の作務衣を見直したいという機運が…
できれば春夏秋冬にあわせた作務衣のご提供。「作務衣かたろぐ」を年四回、四季刊としてのもそのためでした。特に力を注いだのが作務衣の弱点である夏と冬でした。
二十余年、何とか努力を続けるうち夏には「サマーウール」というスーパースターを、そして冬は「キルト作務衣」という大定番商品を開発することができ作務衣愛用者の輪が飛躍的に広がりました。弱いとされた夏冬に愛用者が急増するという逆転現象(?)の裏には作務衣の“機能性”という綿が大きくクローズアップされたのです。春秋も含めてこの季節対応が整備されることにより、会員の皆様はどんな季節でもそれに合った作務衣を愉しむことが出来るようになりました。
ところが、ここにきて“冬の対応作務衣を見直してみたい”という機運がスタッフの間に広がってきたのです。もちろん、それは「キルト作務衣」に対しての云々ではありません。「キルト作務衣」は年々進化を続け、今やゆるぎない大定番商品としてエースの座にあるのですから…。
もう一段ステップアップ。情緒(風合)と機能(暖)の合体!
では、どういうことなのか?そこにはもう一段ステップアップした冬の作務衣を望む気持ちの現われでした。
外見は格調高く美しく、着心地は優しく暖かく…そんな作務衣を提供したい。スタッフの気持ちは、この一転にありました。
情緒(風合)と機能(暖かさ)の合体ーーそれはまぎれもなく理想の形。それだけ試行錯誤の連続。結果としてたどりついたのが、まさに“灯台もと暗し”。当会が得意とする<キルト作務衣>の加工技術と<素材選び>の感性が合体したものでした。
「こんなんウチらようせんわ。伝統芸術を着る会さんならではの大発想でんな…」。ある関西の呉服商ご主人の感想。私どもは、最高の褒め言葉と感謝いたしております。外見は格調高く美しく、着心地は優しく暖かく…スタッフの想いを叶えた作務衣が完成。素材はウール100%で、上着・ズボンともに裏地にキルト加工を施しました。天然素材のウールは優しい暖かさと肌触り、加えてオーラの如く醸し出される格調と気品は求める理想の作務衣に最適。
ウールとキルトの最強コンビ!
このウールに施すキルト加工は、薄手の中綿ポリエステル100%を用いており、湿気を吸って、いやな臭いや、重くなることがなく、表地ウールとの相性も良く、暖かさは抜群。薄くてゴワつかず、また軽くてしなやか。ウールの質感を損なうことはありません。
洗えないのにウォッシャブル加工を施した理由。
麻は夏のものーーもちろん本番は夏かもしれませんが、風が南に変わる季節にも嬉しい素材です。さすがに100%本麻とはいきませんが、綿と組んだ交織は実に爽快。色合いもすっきりと紺。綿58%、麻42%ですが、春に麻を着る感覚はたっぷりと味わえます。
特筆すべきは、ウールに施されたウォッシャブル加工。ウォッシャブルと言いながらキルト加工が成されているため自宅での丸洗いはできません。
にも関わらずウォッシャブル加工を施したのは、この加工により、ウール生地に●シワになりにくい●縮みにくい●汚れ、ホコリが付きにくいーーなどの機能効果が発揮されるからに他なりません。
キルティング加工による抜群の暖かさ。
●上下総裏キルティング加工による優れた保湿性。
●中綿ポリエステル100%により、湿気を吸って 重くなることがなく、軽量。
●熱吸収効果が高い表地ウール素材とキルト加工により、暖かさが、さらに相乗効果を生み出す。
●見た目にもキルト加工を施しているとは思えないほどのごわつき感がなく、粋な仕上がり。
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これが伝統芸術を着る会の考え方、やり方。合理・不合理を云々する前に、その作品のために良し!と思えば実行してしまいます。ですから、前述のように呉服商のご主人に呆れた顔をされたりするのです。
格調高く、気品の豊かさをキリリと醸し出しながらキルトでぬくぬくと暖かい作務衣の誕生。或る、ひとつの理想を得た想いです。
あれもこれも伝えたくて長〜い名前に。
ウール素材の持つ風合(質感)、心地良い肌ざわり(触感)、そしてキルト加工による暖かさ(温感)からちょっと“三感王”などとシャレてみました。ホントは(軽さ)(ウォッシャブル加工)を加えて五感王なんですが…。あれもこれもお伝えしようとしたら名前がえらく長くなってしまいました。
「ウォッシャブルウール裏キルト作務衣」で、この冬の作務衣ライフを満喫なさいませんか。
| 着心地 |
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| 混 率 |
ウール100%【裏地】ポリエステル100%【中わた】ポリエステル100%【厚さ】厚め【重量】約1.1kg |
| 洗濯方法 |
ドライ |
| 仕 様 |
上着:右前ポケット×1、袖口ゴム使い
ズボン:ウエスト総ゴム入、共布ヒモ付、ファスナー付、ポケット左右各1、裾ゴム使い |
| サイズ |
ウエスト |
着 丈 |
裄 丈 |
ズボン丈 |
| S |
68〜76 |
75 |
73 |
100 |
| M |
76〜84 |
77 |
77 |
103 |
| L |
84〜94 |
79 |
80 |
106 |
| LL |
94〜104 |
81 |
84 |
108 |
| BIG |
104〜114 |
85 |
87 |
111 |
サイズについて