作務衣(さむえ)の専門館『伝統芸術を着る会』
◆藍の歴史

●わが国最古の染色技術
藍。その言葉にそこはかとなく趣と深い味わいを受けるのはなぜでしょう。
藍染めとは、蓼科の植物である藍を染料とする、わが国最古の染色技術であり、奈良正倉院の宝物にも、藍染めが残っています。
中国では紀元前1世紀の頃、すでに「礼記」という書物の中に藍という言葉が登場するほど歴史は古いのです。

●現存する最古の藍染
現存する最古の藍染を施した布はエジプトのピラミッドから発見された4〜5千年前のものと云われており、藍染めが太古から人々の間で用いられていたことをしのぶことができます。

日本でも千年以上の歴史を持ち、かの「源氏物語絵巻」にも登場しています。平安時代にはほぼ完成の域に達し、鎌倉時代に全国に普及。江戸時代には日本独自の藍染の文化を開花させました。


●ジャパンブルー
藍は、ヨーロッパでは「ジャパンブルー」、アメリカでは安藤広重の「東海道五十三次」に描かれた鮮やかな空や水の藍色から「ヒロシゲブルー」と名づけられ、現在では日本の代表的な色として世界に認められるまでになっています。

藍は、人の心までも染め上げてしまう"時代を超えた日本の彩り"といえましょう。

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