作務衣(さむえ)の専門館『伝統芸術を着る会』
◆藍染めの技術

●本藍染めの天然染料
現代の主流は、インディゴと呼ばれる安価な科学薬品を使用した染料ですが、本藍染めは「すくも」という、古来より変わらぬ天然染料で染められています。
すくもの画像

藍染の原料となる蓼藍はタデ科の一年草。降り注ぐ陽光、大地を濡らす慈雨、畑を渡り行く爽やかな風…大自然の中で育つ藍はまさに天然の宝物。
手塩にかけて育てた「蓼(たで)」から古代染料を採取し、糸の段階から、繰り返し何度も藍に浸して染め上げてゆきます。

●瞬間的に緑から青へ…その変身は藍の描くドラマ
染めの過程に見せる藍の姿は神秘そのものです。
蓼藍の葉を発酵させて固めた藍玉を、カメの中でさらに自然発酵させると茶緑の樹液が生まれます。
この液に綿を紡いで作った"かせ糸"を漬け込み引き上げると、空気に触れた途端、緑色の糸が鮮やかな藍色にドラマチックに変身するのです。
その劇的な瞬間は"空気酸化"と呼ばれ、藍染の魅力をさらに神秘的なものにしています。

●ジャパニーズ・ブルー
藍の濃淡を決めるのは、漬け込みの回数。濃い藍だと10〜15回ほどで、その色に応じて、藍白(あいじろ)、瓶覗(かめのぞき)、浅葱(あさぎ)、藍、紺(こん)と呼ばれます。
日本固有の「蓼」で染めた藍は「ジャパニーズ・ブルー」とも呼ばれ、日本人の肌に美しく映えます。天然藍で染めると、洗うほどに灰汁が抜けて落ち着いた色が冴え、深い風合いをかもし出す事で有名です。

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