日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
◆種類で見る和服「作務衣」 , カタログ和服こぼれ話

花火とじんべえ


いなせが駆ける江戸。将軍も"じんべえ"だった?



「いよっ、粋だね、いなせだねえ!」。この「いなせ」は「鯔背」と書き、江戸時代に威勢のいい寿司職人たちに向かって与えられた呼びかけだったとか。



そんな話を聞くと、江戸の庶民たちの生き生きとした表情が脳裏を駆け抜けるような気がします。



その江戸の人々が、夏になると愛したのが"じんべえ姿"。この着姿が粋になるかならないかで、女性へのもてかたも違ったというのですから大変。



ちょっと斜に構え、団扇片手に花火を愛でる…そんな男振りが、夏の風物詩にもなりました。



ちなみに日本で初めて花火を見たのは、1613年、駿府城の徳川家康で、英国人が謙譲した中国製の花火だと云われています。

『徳川実記』によると、三大将軍家光は花火に興味を持ち、江戸城内をはじめ、大川や品川まで出掛けて花火を見物し、花火創りを大いに奨励したと伝えられています。

もしかしたら将軍も、じんべえ姿に団扇だったかも…そんな想像も夏ならではの、愉しいものです。
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99~00年の作務衣 , 染&織作務衣

揚柳作務衣 ブラック(ようりゅうさむえ ぶらっく)




一着は欲しい“夏の黒”、陽光に潔く映える。



皆様のご愛顧と叱咤激励のおかげを持ちまして、当会創立15周年という特別な年。大輪の花火にも似た、特別な驚きと慶びを皆様にお贈りしなければ…とお披露目に至りましたのが、「揚柳作務衣 ブラック」です。



「特別な作務衣となれば、彩りはやはり究極の黒でいきたい」

「生地は“黒の彩りをぜひ!”とのご要望の多い楊柳で」



と、スタッフ会議がことのほか盛り上がった新作は、黒というよりも思わず「ブラック」と鋭く発したくなるような、陽光に潔く映えるダンディズムあふれる彩りとなりました。



季節柄、お盆のお出かけ用としてはもちろん、フォーマルな場への装いとして、重宝な一着となること請け合いです。

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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

揚柳作務衣 爽風(ようりゅうさむえ そうふう)


より存在感のある彩りを…難問と格闘した一年間



「楊柳作務衣」は、“旅に着ていく一着として実に重宝”と大好評を博しました。しかしながら、さすがに目の肥えた会員の方々。さらに精進せよとばかりに、その後、実に様々なご意見を頂きました。



その中でも格別に多かったのが、彩りに関するもの。旅先や行楽先に着ていくということは、他の人々の視線をより意識することになる。されば、さらに主張を持ったもの、それも、厳かな存在感を放つ“主張なき主張を持った彩り”を実現してくれないだろうか…。



そのご意見を実現したのが、「揚柳作務衣 爽風」です。



“しもふり”の涼感が見事!



基本的な彩りは、陽光まばゆい季節を考慮して薄いグレーを用いました。

しかし、ただそれだけでは会員の方々を納得させるのは物足りない。ならば糸から工夫を凝らそうと、より上質の糸を選び抜き、それを濃淡のある二本の糸として染め上げ、生地全体が涼やかな“しもふり調”を醸し出すような独特の織りにて仕上げました。



その結果、写真のように、えもいわれぬ柔らかな味わい深い彩りを実現したのと同時に、前作以上の優しいさらさら感も獲得することができ、全体に充実感が増しました。

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99~00年の作務衣 , 染&織作務衣

古織揚柳作務衣(こしょくようりゅうさむえ)

古織が瞳に涼を呼ぶ。



新しい楊柳のため、温故知新の習いがあるように、悩んだら古き佳き伝承を発掘せよ、とばかりに膨大かつ様々な文献をあさるうちに出会ったのが、“古織(こしき)”という、まさに字の如き、いにしえからの織り。



生地全体に、涼感を強めるしぼ付けのような文様がさりげなく表れるその織りを、いざ採用させていただきました。



その表情は、夏の蒼空のような彩りとあいまって、実に涼しげ。事実、織りの特性により、これまでの楊柳作務衣以上に通気性が高まり、着心地も抜群の涼感あふれるものと相成りました。

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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

大滝揚柳作務衣(おおたきようりゅうさむえ)


息をのむ“色彩の美学”。沈黙こそ最大の賞賛となる。



本物の芸術、真の美を目の前にした時、人は言葉を失います。大滝楊柳作務衣が出来上がったときの、当会のスタッフもそうでした。圧倒的なその彩りに誰もが息をのみ、唸るばかりで言葉にならなかったのです。



やがて誰かがつぶやくように、「楊柳の作務衣は人気を集め続けているが、これはそれを凌ぐぞ。傑作だ」と放った言葉に、一同深くうなずいたものでした。



その美しい色彩を醸し出しているのが、大滝織りと呼ばれる織り。この採用により、夏の作務衣として大きな人気を集めている楊柳作務衣の中でも群を抜く、まさに“色彩の美学”とも呼ぶべき品が誕生したのです。



何かと推奨の言葉を連ねたくなるのですが、今回はあえて、とにかく写真の商品をご覧あれとだけ言わせて頂きます。
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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

揚柳作務衣 清流(ようりゅうさむえ せいりゅう)


「心の書斎」だからこそ、戸外でもうんと楽しみたい



「お気に入りの作務衣を、家の中やご近所だけで着て歩くのは何とももったいない」という声をよくお聞きするのですが、まったくお言葉通り。

作務衣を着る本来の目的は、窮屈で何かとしがらみの多い時代から解き放たれ、より活動的な暮らしをうんと楽しむためなのですから。



そのせいでしょうか、近頃、旅行先でも颯爽と作務衣をまとい、行楽を粋に楽しんでいらっしゃる方を目にしますが、旅に対するご意見は他の方々とはちょっと違うようです。



「作務衣を着るとね、団体旅行でお金をかけて、ただがむしゃらに騒ぐ旅には関心はなくなるの。そうだなぁ、“心の旅”とでもいうのかな。清々しい空気や、しっとりとした趣を求める旅に出たくなるんだよね」



なるほど、心の書斎と呼ばれる作務衣なのですから、行楽ひとつにしても清流のような清々しさと、情緒あふれる雰囲気を求めたくなるのですね。



工夫を凝らしたモノならばこそ、旅のお供にお気軽に



確かに作務衣は魅力的。でも、行楽や旅に出るのに、手入れなどに気を遣うようなものでは困るしなぁ…という声もちらほらお聞きしますが、さにあらず。



伝統芸術を着る会が、積極的に開発を続けている現代志向の作務衣には様々なタイプのものが揃っており、シワになりにくい、丸洗いできるなど、機能性の高いものも出ているのです。



もちろん、お洒落度も抜群で、着て歩けば人々の羨望の眼差しを集めることしきり。とくれば、旅のお供にしない手はありません。



情緒あふれる心の旅には、作務衣姿が良く似合う――。お出かけが嬉しい季節、今年はそんな言葉が巷にあふれそうです。
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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

揚柳作務衣(新色)


不均等に作られたシボが、布地と肌との間に透間を作り、汗をかいても生地が肌に貼りつくことなく、肌と布地の間を風が通ります。だからこそ夏にうってつけの素材。いつも爽やかなさらりとした着心地が楽しめるのです。



夏の代表として、古くから名が通っている“楊柳縮緬”。昔は職人の手織・手しぼで作られ、なかなか手がでない高級品のひとつでした。

そんな伝統の製法と、現代の技術が作り上げた高機能性が融合され、すばらしい現代の楊柳縮緬ができあがったのです。



昔から、「和服好きは縮みに行き着く」と言われています。まさにこの楊柳は、通が好む縮緬そのものといえます。
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95~96年の作務衣 , 染&織作務衣

揚柳作務衣(ようりゅうさむえ)


風になびく柳を想わせる彩りとちりめんの“しぼ”模様――



楊柳とは、片強撚の糸を使用して、タテ筋の“しぼ”を生じさせる織物で、いわゆる“ちりめん”のひとつ。楊柳縮緬として古くから名が通っています。



布地を縮ませて出来たこの“しぼ”がもたらす独特の涼感と肌触りの良さは抜群。騒動の原因となった色合いも柳の風になびくさまに似ていることから付けられた楊柳の名にふさわしく緑。

タテ筋のシボが柳の小枝を思わせ、その爽やかさは、何だかワクワクするほど。



夏のど真ん中ともいえるこの時期。残暑も含めてまだまだ暑い季節が続きます。むしろ、夏の行事や歳時はこれからが目白押し。



「楊柳」ならではの清涼感、肌ざわりの良さ、そして趣に富んだ風合いを、存分にお楽しみ下さい。
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99~00年の作務衣 , 透かし作務衣

メッシュ作務衣 紺


いいものは和洋を問わず採り入れるという当会の信条から生まれたメッシュ作務衣は、伝統的な紗や絽を現代的に進化させた「透かしの進化論」ともいうべき作品です。



通気性に優れ、汗やシワ、汚れにも強く、もちろん丸洗いもOKという気遣い無用の扱いやすさで、毎年この時期になると人気がグングンうなぎ昇り。



この紺色は、会員の方々からのご要望が最も多かったものを実現したものです。

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97~98年の作務衣 , 透かし作務衣

メッシュ作務衣 茶


初夏号で発表したとたんに爆発的な人気を博し、おかげさまであっという間に売り切れましたあのメッシュ作務衣。



新色の彩りは、おおらかな大地の色を思わせる、渋さと爽やかさがひとつに同居した茶。これも売り切れご免は必至かな…と当会自信を込めた一品です。



機能性の高さで、外出や旅先で着るスキッとする肌合い、通気性の良さは、一度着たら手放せない快感です。

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97~98年の作務衣 , 透かし作務衣

メッシュ作務衣


用の利点と和の魅力の画期的な出会い



「和洋を問わず、良い物の利点は積極的に採り入れよう」作務衣の専門館と呼ばれる当会は、その研究意欲で実に多彩な作務衣を送り出してきました。



そして今回、私たちが素材の一つとして白羽の矢を立てたのが、高い機能性でスポーツ競技のユニフォームとしても幅広く採用されているメッシュです。



いいことづくめの作務衣で、これからの季節がより充実



完成した新作は、これからの季節に相応しい爽やかな色と風合いを見事に主張しています。さらりとした着心地で汗に強く、シワになりにくく、丸洗いもOKと、まさにいいことづくめ。

汗と汚れを気にせず、着る方の行動範囲を大きく広げます。
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カタログ和服こぼれ話

夏こそ粋の見せ場。例えば歌舞伎の場でも…。


暑い夏は誰もが着るものに無頓着になる季節。

ということは逆に言えば、夏こそ本物の粋、本当のお洒落を、作務衣で個性的に主張できるということ。



それもそれなりの場へのお出かけとならば、作務衣姿はなおさら引き立ちます。それは例えば夏の歌舞伎見物…。



歌舞伎は「科白劇」と「舞踏劇」の二つに大別され、前者は公家や武士など貴族たちの道義感を表した「時代物」と、市井の庶民の生活をモチーフとした「世話物」のふたつに分けられます。

(幕末頃の「世話物」は「生世話物」というそうです)



また、歌舞伎場には独特の装置と道具があり、「廻り舞台」「花道」「迫り上がり」など劇場建築の一部を成す機構があり、役者の演技と結合して、見事な演劇を創り出す重要な要素になっています。



それと共に忘れてならないのがは、観客も華になるということ。舞台はもちろん、客席が共に昇華して、歌舞伎と言う場は、さらに深い感動を生み出すのです。



それなりの場には、それにふさわしい作務衣を。それが本当の粋なのです。

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99~00年の作務衣 , 染&織作務衣

サマーウール作務衣 涼峰(さまーうーるさむえ すずみね)


さらさらと水が流れゆく。まなざしに、得も云わぬ涼感を残して。

ふとそよいだ風に、サラサラと作務衣が揺れた。身だけではない、心にまで涼感を漂わせて。

瞬間、水に棲む魚が、閃きを上げて跳ねた。されど、かかる水しぶきも気にならぬ。逆に心地良いほどに感じるのは、まとった作務衣の技のせいか…。

光、水、装いが昇華して、さらり爽やか、夏がゆく。



雨の晴れ間にのぞき始めた陽光の輝きのごとく、着る方々の夏を、心弾む予感に満ちたものにしてくれる。今や夏の定番、サマーウール作務衣。



彩りは、萌えるような真夏の新緑に映える“しもふり浅茶”です。鮎が一年の旅を巡り、故郷の川に泳ぎ昇り来たるように、今年もまた嬉しい再開です。
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99~00年の作務衣 , 染&織作務衣

サマーウール作務衣 涼風(さまーうーるさむえ すずかぜ)

暑さを忘れ、趣の風物詩を楽しむ慶び…先人の知恵と現代の知恵が日本の佳き夏を蘇らせる。



「夏にウールを、サマーウールを着ましょう」という大胆な提案には、当会スタッフの中にも、お客様に一笑にふされるのではないかと心配するものもいました。だが、勇を決して発表したところ、これが見事に大ヒット。



その要因はまず、素材の特性の素晴らしさにあります。

軽くて薄く、通気性に優れ、さらさらと肌に優しい柔らかな感触は、実に心地よく、涼感もたっぷり。スタッフも、絶賛の嵐という結果に、改めてその良さを実感したものです。



その影響を受けてか、2年ほど前から洋装の世界でもクールウールと称して採用しはじめ、いち早く先鞭をつけた当会としては溜飲を下げたものでした。



さまざまな高機能の付加により、夏がさらに楽しく。



しかも、当会のサマーウールは様々な機能も加味しています。

まず防縮性や防シワ性を高める樹脂加工。

小さく折り畳んでも座ってもシワになりません。

さらに、強い撚糸のクレープ糸を使用することによりケバ立ちを抑え、ほこりがつきにくくなっています。

加えて、水をはじく強力な撥水加工までプラス。雨はもちろん、コーヒーや食事中の不始末も心配ありません。



この夏は、サマーウールをまとって、日本の夏を再発見してみてはいかがですか。
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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

サマーウール作務衣 華厳(さまーうーるさむえ けごん)


高温多湿な日本の夏をより涼しく楽しむために。



夜明けに朝顔を愛で、昼は打ち水の心地よさにうなずき、よしずの創る陰で涼をとる。夜は縁日をひやかし、花火に声を上げ、家に戻れば、縁側で蚊遣りをたきつつかたむける杯もまた嬉しい…。



四季折々に風雅が漂う日本において、夏ほど、多彩な和の情緒があふれ、日本人であることの慶びを再認識できる歴史はありません。



しかし、いかんせんこの国は高温多湿。

そのため先人たちは衣服や素材にも様々な工夫を凝らしてきました。綿や麻などの天然素材、紗や絽などの透かしもの…夏の和の装いはここに極まったかと思われました。



しかし、和の文化を追求し、作務衣の専門館と呼ばれ、果てしない挑戦を信条とする当会としてはうなずけない。そこで試行錯誤の開発の末、ウールを新素材とする夏の作務衣を発表したのが、五年前でした。



サマーウール作務衣で日本の夏を再発見!



先人たちの創意工夫に学び、現代の最先端とも言うべき知恵により生まれたサマーウール。その新素材をまとい暑さを忘れることにより、懐かしく情緒あふれる日本の夏の文化がそこはかとなく蘇り、お楽しみいただくことができるのです。

それはまさに温故知新ならぬ知新温故。



夏だからこそ颯爽とした黒をビシッとまといたい。涼しげな男らしさを求める硬派のあなたへ贈ります。

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95~96年の作務衣 , 染&織作務衣

サマーウール作務衣 那智(さまーうーるさむえ なち)


私ども「伝統芸術を着る会」では、年4回発行している「作務衣かたろぐ」の巻頭には新作の作務衣をご紹介することを“決めごと”としています。そのために成した努力や工夫が、わずか10年で作務衣のアイテム数70以上を実現し、専門館としての信頼を勝ち得たのだと自負しています。こんな誇りや実績、決めごとを、「良いものは良い」と軽く一蹴してしまったのが、「サマーウール作務衣」だったのです。



実は一昨年の夏、巻頭特集としてサマーウールを採り上げた時も、サラサラしすぎるのではないか…とか色が淡すぎるのでは…と意見がまとまらず、ならば、ここは会員の皆様に判断して頂こうとグリーン系の「尾瀬」を発表。



ところが、そんな心配をよそに、夏物としては異例の大ヒット。そして昨年の会議では前年に輪をかけた意見が続出。そんな中、ブルー系の「奥入瀬」を発表。結果は、なんと一年目をはるかに上回るご用命を頂き、これにはスタッフ一同驚かされました。



会員の皆様からの声を集約してみますと、どうやら「夏の作務衣」としての魅力がこの一着には多面的に散りばめられていることが人気の秘密となっているようです。



ここまで愛され望まれる作務衣なら異論はなし、ということで今年の夏号の巻頭特集は、三度サマーウール作務衣で参ります。



色は、柔らかさを強調したベージュ。名前は、「尾瀬」「奥入瀬」と続いた冷涼のイメージを受けて、熊野の名滝「那智」を頂きました。

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93~94年の作務衣 , 染&織作務衣

サマーウール作務衣 奥入瀬(さまーうーるさむえ おいらせ)


旅行や帰省のお供に、“心の書斎”が広がった!



「サマーウール作務衣」につけた高機能性は、品質だけにとどまらず、作務衣自体の幅を広げるという嬉しい波及効果も生み出しました。



小さく折りたためる上にシワになりませんので、持ち運びに便利。旅先や帰省先でも“作務衣のある暮らし”が満喫できます。“心の書斎”の空間がグンと広がったということです。

また、洗濯もご自宅ででき、アイロンがけも簡単。



作務衣ならではの形を損なわずに、新しい時代感覚を取り入れた画期的な作務衣の誕生。

これは、古き佳き伝統を守った作務衣を作り続けてきた当会だからこそ、成し得た開発なのです。
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93~94年の作務衣 , 染&織作務衣

サラサラとして柔らかい…サマーウール(2)


素材は「サマーウール」。

ウールのイメージから暑いのでは?とお考えかもしれませんが、このサラサラとした柔らかい感触は得もいわれぬほど。綿や麻とは一味違った新感覚の夏の素材、私どもはぞっこんです。



この素材「サマーウール」にさまざまな加工を施しました。

まず、防縮性や防シワ性を高める樹脂加工。この加工によって、小さく折りたたんでも座ってもシワになりません。



さらに、強撚糸のクレープ糸を使用することにより、ケバ立を抑え、ほこりがつきにくくなっています。



加えて、写真のように水をはじく強力な撥水加工を施しています。雨はもちろん、コーヒーや食事中の不始末も心配なし。シミや汚れも防いでくれるというわけです。



薄くて軽い上に通気性に富むサマーウール素材で織り上げたこの作務衣は、紗や絽ほどではありませんが、程よい透明感を持ち、サラサラとしたソフトな肌ざわりと相まって、いかにも涼しげ。しかも、前述のような加工によって、まさに“夏の作務衣”として最適。



現在、繊維業界が競い合って開発を続けている“高機能”商品として見ても、この作務衣の品質は高いレベルにあると、当会は自負しています。

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93~94年の作務衣 , 染&織作務衣

サラサラとして柔らかい…サマーウール(1)


肌触りのよさに加えて、シワにならない、ほこりがつかない、水をはじくという加工を施した高機能。



あのごわごわ感がいい。自然についたシワがたまらない味だ。少々汚れても気にしない、その方がらしいや…。



こんな声が圧倒的。つまり、作務衣の良さはあくまでも素朴で野趣にあふれたものでした。



もちろん、このイメージはこれから先も変わることはないでしょう。

しかし一方では、作務衣の普及につれ、新しい作務衣へのイメージや期待が芽生えていました。

これは必然。作務衣が広く暮らしの中に定着し、さらなる多様性を求められている証拠。むしろ喜ばしい現象というべきでしょう。



作務衣“新時代”に対応した画期的な一着を!



ごわごわもいいけど柔らかな肌触りもたのしみたい。

明るい色を着たいけど汚れが目立っては…。

自然なシワならともかく、座った後にできるいわゆる“生活ジワ”が、なんとかならないものか…。



というようなご意見やご要望が実際に数多く寄せられると、なるほど作務衣も“新時代”に入ったかな――と実感せざるを得ません。



そこで「伝統芸術を着る会」は、さまざまなご要望を集約した形で、新しい作務衣をご呈示させていただきます。



伝統の形にさまざまな加工技法を施した高機能性から生まれる新感覚の作務衣をご覧下さい。
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95~96年の作務衣 , 染&織作務衣

ジュンロン作務衣

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話題の「テンセル」と兄弟分の「ジュンロン」



昨今の洋装業界でスポットを浴びた素材に「テンセル」という繊維があります。



スーツやポロシャツ、セーターなどに盛んに採用されたのでご存知の方も多いかと思われますが、この「テンセル」もレーヨン。つまり、「ジュンロン」とは兄弟のようなもの。



光は無色透明ですが、それが当たるものによって千変万化します。

写真に、それぞれ微妙な色の違いのあることにお気づきかもしれません。それこそ、作務衣が生きている証。



特に絹に似た光沢を持ち、“光線”という語源を持つレーヨン繊維ですから、戸外、室内、撮影のためのライティングによって色合いが変わります。



逆に言えば、実際に着用した場合もそのように見えているということなのです。このことは他の作務衣、特に絹素材のものにも共通して言えることです。



自然の恵みから生まれた植物繊維



素材:植物繊維レーヨン・ジュンロン100%



染め:ジュンロンの高い染色性(染色堅牢度5級)を活かし、強弱をつけながら長い時間をかけ、ゆっくりと押し込むように染め上げてゆく。



柄:上記の染色工程により、日本古来の手染めのようなムラ染が可能となり、手もみ風のシボが生まれる。



特色:絹状の手触りと光沢・水にぬれても強度は変わらず、縮みが少ない(縮率3%以内)・引張強度、引烈強度などの物性に優れていて、頑丈。
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カタログ和服こぼれ話

光に映える、柔らかなシボ模様――ジュンロンという素材


112年前にフランスで生まれたレーヨン繊維

拙文をもって商品のご紹介をさせて頂いております筆者は、戦中に生まれ物のない時代に生きてきたせいか、これまで「レーヨン」という繊維に対して大きな認識の誤りをしていました。

石油か何かでできたもの…という様な偏見を持っていました。



まさに、穴があったら入りたいような心境ですが、同世代以上の方の中には、筆者と同じような誤解をお持ちになっていた方もおられるのではないかと思い、こちらから先に恥をさらしてしまいました。



調べてみますと、このレーヨンなる繊維はなかなかのもので、1901年のビクトリア女王の葬儀にこの生地で仕立てられた服が着用された程の格式を持っているのです。



原料はパルプなどの天然繊維素高分子

「レーヨン(Rayon)」は、1884年(明治17年)、フランスのシャルトンネ伯爵によって初めて工業的な製造方法が発明されました。さらに、1901年英国のクロス、ベバン、ビートルの3人によりビスコース法によって作られるレーヨンが発見されたというのですから、その歴史は日本の時代(明治)に合わせて考えるとすごいものがあります。日本では、1924年頃から生産が始まっています。



原料は、木材パルプやコットン・リンターパルプなどの天然に存在する繊維素高分子。これらを溶解しビスコースを作り、ノズルから押し出して繊維状に凝固再生させた繊維がレーヨンです。



用途としては、優れたファッション性と強い物性を利用して、ドレス、スーツ、シャツ、ジャケットなどに採用されています。



このレーヨンの長所を伸ばし、短所を改良して生まれたのが、新作の素材として採用されたジュンロンというわけです。

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カタログ和服こぼれ話

カタカナの作務衣があるわけ


当会の作務衣には、いわゆる横文字といわれるカタカナ表記を持つものも多くあります。



デニム、夏のサマーウール、秋のコーデュロイ、何やら洋装ファッション誌の趣き。



ところが、これらのすべてがヒットの連発なのです。

私どもとしては、無理やりにこの横文字素材を集めたわけではありません。

数多くの試作生地の中から、季節にふさわしい、作務衣にふさわしいと判断したものが、たまたま横文字素材だったのです。



それはまさに、現在の洋装ファッションの流行とピタリと一致しています。

このことは、今や作務衣は定着どころか、洋服やカジュアルウェアなどと同じポジションのように、広くその良さが受け入れられているという以外に考えられないのです。



重ねて申し上げますが、私どもは、この素材でこの色を――と決めて職人さんにお願いするケース以外は、まず試作生地を素材名など知らされずに、目と手で審査いたします。

そして、どれが最も新作作務衣のテーマにふさわしいのかと、意見をまとめて生地が決まります。



当会以外では考えも及ばないような独創的な作務衣は、古きを再現し、新しきを探る――という当会の理念でもあるのです。

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99~00年の作務衣 , 麻作務衣

麻混涼風作務衣 風流(あさこんりょうふうさむえ ふうりゅう)


初夏のお洒落の真打ち、個性派の麻!

誰もがお洒落の手を抜きがちになる暑い季節に向かうときこそ、お洒落を豊かに楽しむのが粋というもの。



ならば麻で、それも人気の麻混で個性的な一着を創ってみよう…その想いから生まれたのが、麻混涼風作務衣です。



この奥深い彩りは、二色の糸を用いた効果によるもので、基本の色糸は紺染め。その紺色に、紫染めの色を絡め合わせ、段柄模様の印象的な意匠にて織り上げました。



もちろん、優れた通気性や吸汗性など、麻が持つ自然の機能性も備え、加えて、綿の優しさも兼ね備えています。



暑いからこそ、お洒落の手を抜かない…その心意気にご賛同いただける方にこそ着ていただきたい自信作です。
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99~00年の作務衣 , 麻作務衣

麻混作務衣 ブラック(あさこんさむえ ぶらっく)


麻は着たいが、シワになりやすいなど気を使いそう…という理由で麻を未体験の方々へお薦めしたいのが麻混作務衣です。

麻と綿の混紡ですから、本麻ほどシワになりません。それでいて麻の魅力であるあのシャリ感や爽快な着心地が味わえますので、これからの季節にもってこいの一着です。
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97~98年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣 松葉(ほんあささむえ まつば)


夏は旬の素材である麻。それも本麻のざっくりとしたあの質感、着心地がたまらない。



そんな方々に高く支持されている「本麻作務衣」。爽やかな緑を彩りに、満を持して自信の作品をお届けすることができました。



もちろん、本麻独特のシャリ感と涼感、着心地は、ファンのお望み通りです。

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97~98年の作務衣 , 麻作務衣

麻混作務衣 ベージュ・紺(あさこんさむえ べーじゅ・こん)


麻の入門編としてうってつけ。

麻の魅力が気軽に楽しめます。




麻を着てみたい、という方の入門着として最適な一着。



麻と綿の混紡ですから、本麻ほどシワになりにくく、爽快なシャリ感など、麻の魅力も同時に楽しめます。

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97~98年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣 葵(ほんあささむえ あおい)


本麻――素材そのものの質感で涼をとる。



麻のざっくりとした着心地とノスタルジックな魅力で、「夏の作務衣といえば麻に限る」というファンの方が増えています。



麻100%ですからシワも出ます。

また、手つむぎの糸を使っていますから生地は完全に均一というわけにはいきません。



しかし、それもこれも手づくりの醍醐味――そこがいいんだよ!という声もたくさんいただいております。



素材名を聞いただけで夏を感じる…そんな盛夏の作務衣です。

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97~98年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣 生成(ほんあささむえ きなり)


暑い夏こそ、お洒落心を発揮する見せ場



時は大正、モボ・ガボの時代。

人々は活気に満ち、お洒落の華が街中にあふれた時代でもあり、彼らにとって暑い夏こそ、お洒落心の見せ所でした。

蓄音機から流れ出る音楽にのり、街を闊歩するお洒落の達人たちがまとっているのは、麻。見栄えも涼しげな麻が織りなす“シワの美学”だったのです。



麻のシワはその人を表す年齢のようなもの



人が年齢を重ね、その顔に刻み込まれるシワのように、麻が創るシワは、まさにその人の生き方を表すもの。



“何でもかんでも、アイロンをかければいいってもんじゃないのさ”



達人たちのそんな言葉に、麻に対する愛着と哲学を感じます。

陽光のもと、落ち着いた色合いが渋さを演出する作務衣です。
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97~98年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣(ほんあささむえ)


ざっくりと麻…触れればざらりと夏の感触。



夏は麻に決めている――というこだわり派や本格的な麻ファンに高い支持を受けている本麻作務衣。少し粗目で硬質な麻の感触が、季節を伝えます。



麻100%を使用。繊維を剥ぎ、糸を紡ぎ、さらに独特のしぼつけを加えます。細かなしぼを付けることで肌との間に空間ができ、涼感がさらに強くなるというわけです。この伝承の技法で、一枚一枚手作りされ誕生したのが、本麻作務衣シリーズです。



麻ならではのシャリ感、微妙にできる味わい深いシワ、しっとりとした色合いをぜひ、お楽しみ下さい。

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91~92年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣 岩清水(ほんあささむえ いわしみず)


まさに“伝統芸術を着る”にふさわしい一着。



この風合いは格別。岩の間から湧き出る清水の飛沫に触れたような涼やかさが、五感をかけ、訪れる静寂に充足の時が流れる。



「本麻作務衣」の二種類のうち、藍色の麻地が涼やかな「岩清水」です。少し粗目で硬質な感じですが、着用感は、いかにも季節を着ているという気分が楽しめるはずです。

本麻ですからシワも出ますが、それもまた味わい。



夏と遊ぶ感覚で、少々ラフに着こなしていただきたいと思います。



素材そのものの質感で涼をとる――この気分の良さは想像以上。さらに、先人たちの知恵が生み出した涼しさへの工夫が加えられたこの「本麻作務衣」で、今年の夏を爽やかにお過ごし下さい。

盛夏涼装――おすすめです。
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91~92年の作務衣 , 麻作務衣

本麻作務衣 蝉時雨(ほんあささむえ せみしぐれ)


伝承の手作り技法で一枚一枚を丹念に仕上げ。



夕立の後の土の匂いを想わせる麻の感触。純粋なまでの素朴さと、騒きに似たなつかしさがたまらない…。蝉時雨の中、同心に帰り夏と遊びたくなる。



昨日ご紹介した、「苧麻(ちょま)」を素材として使用します。それも、繊維を手で剥ぎ、糸を手で紡ぎ、手織りで仕上げるという、昔から伝承された技法で一枚一枚手づくりします。

これが上布と呼ばれる条件。産地は、全国でも屈指の上布づくりで有名な近江を選びました。



近江上布として織り上がった反物に、さらにもう一味。それが、「しぼつけ」という四百年の伝統を誇る近江独特のしわ加工です。



細かな“しぼ”を付けることで肌との接触面に空気ができ、涼感が一層強くなるというわけ。この「しぼつけ」もまた職人の手で一枚ずつ丹念に施されていきます。



手つむぎから始まり、手織り、手しぼ…人類最古の衣料素材といわれる麻にふさわしい当会のこだわりなのです。



こうして誕生したのが、「本麻作務衣」です。前述のように、手紡ぎの糸を使用していますので、生地は完全に均一というわけにはまいりません。しかし、これが醍醐味。麻100%ならではの味わいなのです。



いわば“シワの美学”を持った逸品にて、他とは差をつけるお洒落をお楽しみ下さい。

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