日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
91~92年の作務衣 , 染&織作務衣

万葉百彩 藍茶葉交織作務衣(まんようひゃくさい あいちゃばこうしょくさむえ)


茶葉染めの糸を組み合わせてみたら…仕掛け人は七代目。遊びごころが見事な作品を生んだ。さすがに目が利く。



息子さんの茶葉染め開発をじっと見守り続けてきた七代目。聞かれること以外は余計な口出しは一切さけてきたという。



だが、職人としての心はムズムズと騒いでいたようだ。ましてや、息子さんの茶葉染めが目を見張るような出来栄えときては、もうたまらない…。



茶で染めた糸を拝借。これをタテ糸に、得意の藍染糸をヨコ糸に使い交織。これまでの藍染では出せなかった作務衣が実に新鮮。藍染めファンには見逃せぬ一着に仕上がった。さすがに四十年以上のキャリアは伊達ではない。



ネップ加工も施された奥深く、何かを語りかけるような藍の色合い――幻の作務衣にしたくないとの申し出に、「じゃ、1ヤード分だけなら…」と七代目。やっと150着のOKを得た。ただし、価格は息子さんのそれを越えないで欲しいとの条件がついた。

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91~92年の作務衣 , 染&織作務衣

万葉百彩 茶葉染作務衣 掛川羽織(まんようひゃくさい ちゃばぞめさむえ かけがわはおり)


どんな作務衣にも合わせやすい――との声しきり。



羽織を合わせた“姿”の良さは、もう言わずもがな。「またお茶っ葉が要るなぁ…」と辻村啓介さん。ぼやきながらも、ハナから羽織は作るつもり。



羽織一枚で作務衣自体の格調が上がることは百も承知。同じ着るなら、作るなら…。



もう、羽織は高級作務衣の定番組み合わせになったようです。

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91~92年の作務衣 , 染&織作務衣

万葉百彩 茶葉染作務衣 掛川(まんようひゃくさい ちゃばぞめさむえ かけがわ)


陽の光満ちて、水清らか、おだやかなこの地に育まれ、八十八夜に摘まれし茶葉――。いま、密やかに鮮烈に色づく。



誰も成さず、まだ成し得なかった染の分野に、探究心旺盛な職人が挑み、これを成し遂げた。茶葉染作務衣の誕生である。



一着に千グラムもの茶葉を必要とし、手間と時間をかけ、ひたすら染め上る。こうして染まった色合いは、まさに香り立つが如き素朴さと溢れる気品を醸し出す。



滋味深き作務衣――名を、茶の産地“掛川”に戴き、颯爽と名乗り出る。

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87~90年の作務衣 , 藍染作務衣

本藍染 刺子織作務衣 唐法師(ほんあいぞめさしこおりさむえ からほうし)




刺し模様の上着。その袖と衿に白糸による献上柄を配し伸びやかな躍動感を表現。天にのぼる樹々、青い空と白い雲――下駄をひっかけ地に立てば、爽々たる気分。


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87~90年の作務衣 , 藍染作務衣

本藍染 刺子織作務衣 丁子雲(ほんあいぞめさしこおりさむえ ちょうじぐも)




袖と衿。さらに肩いっぱいに献上柄。藍が野山ならば花は白。簡素な彩りの中で生への歓喜を説く法師の如く乱れ咲く。背負った荷を降ろし、衣の中でちょっと一服。

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87~90年の作務衣 , 藍染作務衣

本藍染 刺子織作務衣 夢想(ほんあいぞめさしこおりさむえ むそう)


文字通り、刺子の野性味と素朴さ、端正さを作務衣に取り入れた一着。



素材は木綿地に綿糸。染めは日本古来の発酵建本藍染、織りは交織技法による刺子織り――柄、意匠すべて七代目辻村辰利氏の作によるものです。



手応えのある存在感、それでいてごわごわしない仕上げ。着用感は抜群です。



遠目には無地、無柄と見せ、その実は上下ともすべて刺し模様。白糸による柄を付けず、静かな落ちつきと品格を主眼にした一着。



かたち無きを見る――これぞ夢想の極意か。
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99~00年の作務衣 , 染&織作務衣

泥染作務衣 古代茶と羽織(どろぞめさむえ こだいちゃとはおり)


まとえば弥生、縄文の香りがする…。当会にしか創りえなかった強烈な自負も込めて。



古事記や万葉集にもすでに記されている、染めの原点とも呼ぶべき土染め(はにぞめ)と呼ばれる古代染色技術の復刻により作られた作務衣です。



藍にて一度薄く染めたのち、泥染めを施しています。だから彩りの深さが格別なのです。現代の暮らしにもしっくりと馴染むのは、すべてのお洒落の原点なればこそ。羽織を合わせれば、古代の浪漫もより完璧に。
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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

土布 香雲染作務衣 雲幻(どふ こううんぞめさむえ うんげん)


素朴で剛直、香雲染めと土布が醸し出す微妙な風合いと質感。



前作は素朴さに加え、大胆な切り返しの意匠が実に印象的。そして新作は、香雲染めの魅力をさらに潔く、剛直に仕立てました。自然派と印象派の描く一幅の絵の如く、着る方を引き立てます。

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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

土布 香雲染作務衣 三笠(どふ こううんぞめさむえ みかさ)


圧倒的な風格は、静かな威厳までも醸し出す――。



もしも作務衣が人格を持ったならば、きっとこの作務衣はこう言うに違いありません。「私は着る方を選ぶ」と。



当会の長い作務衣作りの歴史の中で、素材、染め、意匠、色合い、そのすべてにおいて至高というレベルを欲しいままにした作務衣はかつてありませんでした。

和装の世界で大きな話題を放っている、自然派志向で希少価値の高い「土布」と「香雲染め」を採用し、現代感覚あふれる洗練された意匠を施したその風格は、威厳をも感じさせ、圧倒的な存在感を醸し出しています。



ひとつひとつの全てが手作りであるため、出来上がった品はそれぞれ風合いや色合いが微妙に違います。だからこそ、この一着は、手に入れた方だけが堪能できる、世界に一つだけの一品と成り得るのです。



すべてが手作りのため寡作であることはもちろんですが、当会の最高峰を誇示する作務衣ですから、袖を通すことのできる幸運な方はそう多くはないはず。来客の際の先方の驚き、散策の道での行き過ぎる人々の羨望の眼差し、選ばれた方のみが味わえる優越の極みを、この一着で存分にご堪能下さい。

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97~98年の作務衣 , 染&織作務衣

草木染作務衣 椚と桑(くさきぞめさむえ くぬぎとくわ)


しっかりとした手ごたえの生成りの綿を、社の木々から搾り採った樹液で染め上げる…素朴で清々しい草木染作務衣。袖を通せば木のぬくもりが伝わり、大木に抱かれ遊んだ懐かしい感触が蘇る。着込むほどに、しっくりと肌に馴染む、草木染ならではの味わいです。



「草木染作務衣 椚」は、草木染めならではの暖かみのある明るめの茶。椚の木肌のぬくもりが感じられます。

「草木染作務衣 桑」は、グレーに薄茶を合わせたような微妙な色合いの桑。素朴な風合いをお楽しみ下さい。

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93~94年の作務衣 , 染&織作務衣

染料藍と草木染め


あの“樹木染め”で絹の作務衣を仕立てました。

大変な反響を呼んだ樹木染作務衣「天竜」。当会としましては、樹木というイメージもあり、あくまで秋から冬へかけての季節商品としてご紹介いたしました。綿で総裏つきという仕立てもそのためだったのです。…ところが、お買い求めいただいた会員の方から「春にも着たい」とか「正絹で作って欲しい」などのご要望が殺到。急遽、産地の天竜と連絡をとり、樹木染めによる正絹作務衣の開発を決定。やっとの思いでご紹介できるまでにこぎつけた次第です。



これからの季節ならやはり“絹”がいい!

染液は綿作務衣と同じく杉皮を煮出したものですが、絹に染めるとまたひと味もふた味も違った作品となりました。面の素朴さに対して、絹ならではの光沢や風合いが、いかにも春らしく優雅に仕上がっています。優劣はつけがたく、お好み次第というところですが、これからの季節なら、やはりこの「絹天竜」に軍配を上げざるを得ないでしょう。



樹木と絹――と聞くと一見ミスマッチのように思えますが、桑の葉を食べた蚕から得られる繊維と大地に根をはった樹木から得られる染液の組み合わせは、まさに自然の一体化。自然を纏う感覚は、さらに立体的でさえあります。絹の大小さまざまな三角断面のプリズム効果から生まれる輝きが加わり、それは、ふり注ぐ太陽の光の中でひときわ印象的に映える作務衣の誕生です。
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93~94年の作務衣 , 染&織作務衣

樹木染作務衣 天竜と羽織(じゅもくぞめさむえ てんりゅうとはおり)


樹木で染めた作務衣には、目で見る香りがある。手触りで伝わる香りもある。空間が自然に蘇ってくる幻想がある。



作務衣としては異例の総裏地付となっています。



これは、一重の作務衣では冬が寒くて…という会員の皆さまの声、さらに試着会の時に「この裏地が付くと暖かい上にサラサラして、着たり脱いだりがとてもラク」というお言葉に対応したものです。



自然を纏う感覚、目や手触りで知る樹木の香り――自然と匠の技が一体化した一着です。

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