日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
藍染作務衣 , 91~92年の作務衣

正藍染 松坂木綿作務衣

“伊勢の衣縫”の浪漫を想い、綿ごこちを楽しむ。



わが国に「綿」という新しい繊維がもたらされたのは、室町時代といわれる。記録の上では、三河の国で最初に綿が栽培されたとなっている。この三河と海を挟んだ伊勢平野でも、相次いで綿づくりが始まった。



一方、五世紀の後半に大陸から紡織の技術を持った集団が渡来。その一部は吉野川をさかのぼり、伊勢に定住。やがて“伊勢の衣縫い(きぬぬい)”と呼ばれ、中央政府から公認されるほどの大きな職能集団に成長していた。



この伊勢の衣縫たちと、栽培が始まった木綿が出会い、さらにこの地の豪商たちの才覚も加わり、松坂木綿の名は高く後世に残っていくのである。



正徳二年(1712年)刊行の百科辞典「和漢三才図会」の木綿の項には「勢州松坂を上とす、河州、接州これに次ぐ」とランク付けされていることからも、この松坂木綿の質的内容は高かったようである。



この伝統を受け継ぎ、松坂の「もめん」は今も健在。最高級の綿織物として高い評価を受けている。



この松坂もめんを使用した作務衣が、この「松坂木綿作務衣」。伊勢の衣縫たちの浪漫を想い、高級木綿の着心地の良さをたっぷり満喫して頂きたい。

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