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甦る日本の和服 伝統技術と匠の技

五十年ぶりに復活した伝統の技!「竜巻で染める – 竜巻絞り染」 2

広げた綿絽の反物に鮮やかに広がる藍模様!



秋元一二さん。例の発言の主です。武州藍ひとすじに33年、現在63歳のベテランが、この竜巻絞り染の復活に挑むことになりました。



「話には聞いてたが、私だってやったことがないからな。ま、これまでの経験を生かしてやってみるよ」

と見事に肩の力が抜けています。まわりの人の話だと、

「秋さんなら大丈夫さ。考えるより先にぶつかっていくから。そして、何とかモノにしてしまうから…」

とのこと。何とも頼もしい職人さんのようです。



とはいうものの苦労はあったようです。なにせ半世紀ぶりに伝統技法の復活をやろうというのですから。



「午後三時をまわったら仕事はしないよ。藍の色の判別ができなくなるから…ね」

と徹底した職人気質を見せる秋元さんが、夜遅くまで藍ガメと共に在った――と証言する人もいます。そして或る日…。



「出来たよ。こんなもんかな」

と相変わらずの口調で持参した竜巻絞り染の反物。期待と不安が入り混じった視線に見守られながら広げた反物には、鮮やかな藍模様が展がっていました。



藍染職人 秋元一二

「ムラが出るように絞って染める――何でもないことのようだが最初に考えた人は偉いもんだ。やってて、そう実感したね」
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