日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

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カタログ和服こぼれ話

透かしの美学・涼感溢れる夏の織物 絽(2)

二千年も昔に開発された、布地を透かすという技法



ところで布地を透かすという発想や技術は、いつ、どこで生まれたのでしょうか。



発祥は中国です。今から二千年ほど前に“羅(ら)”という織物が現れています。この羅は、透間が大きく、まるで鳥の網のようだったといわれています。



この羅に比べ、透間がぐんと小さくなったのが紗。

この紗は唐から宋の時代にかけて発達し、日本でも鎌倉から室町の時代に盛んに着られていました。



この透間がさらに小さく、目が細かくなったのが絽です。

北村哲郎氏の著書「日本の織物(源流社)」によると、享保六年(1721)に、呉服商から奉行所へ提出した布類の明細書に初めて“呂”という言葉が見られるとありますので、始まりは江戸時代と考えてよいでしょう。

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