日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
染&織作務衣 , 99~00年の作務衣

波筬織作務衣 潮騒(1)


袖を通せば、静かなる波の成せる技か、まさに明鏡止水。心穏やかに春がゆく。



春の海・・・穏やかな陽光を受けて、静かにさざめく波を見つめていると、いつのまにか時を忘れ、心身が解きほぐれていくのが分かる。その情景と心の開放感を、作務衣で表現できないか・・・。そんな心風景から生まれたのが、「波筬織(なみおさおり)作務衣潮騒」です。



波のごとき美しさを素材と織りで醸し出す・・・またまた難題を抱えた生産現場でしたが、生地を織上げる織機の心臓部ともいえる筬(おさ)と呼ばれる機具に工夫を重ねることにより、春の海のイメージを見事に再現することに成功しました。織りの豊かさを存分に楽しめる・・・職人一同も推奨の、自信あふれる一着です。



職人泣かせのこだわりから生まれた波筬織作務衣。



通常の織物は、縦糸がお互いに平行で、横糸が直角に交差して布を織り上げていくという旧知の手法のため、仕上がりの安心感はありますが、作務衣の専門館である当会として物足りない・・・。



だからこそ、新たな織り創りに飽くなき挑戦を重ねて参りました。ましてや今回は、皆さま待望の春の新作のひとつ・・・凡庸なモノではご紹介するにも及び腰になるというもの。



そこで、前述いたしましたように、“春の海”のごとき表情を持った稀有な作務衣を創ろうと、生地を織るための織機の構造から見直すという職人泣かせの展開となった次第でございます。



次回は、製作の詳細に迫っていきます。
- トラックバック (0) -
染&織作務衣 , 01~02年の作務衣

サマーウール作務衣(新色)


絶品のサラサラ感で清々しく。



当会ではお求めいただいた作務衣に対するご意見やご要望、叱咤激励を会員の方々から実に数多くいただきますが、この作品ほど、発表当時からほとんど絶賛の声のみで埋め尽くされるケースも珍しいのではないでしょうか。



洋装の世界では注目されていたサマーウールを早い段階から作務衣に採用し、業界に大きな話題を巻き起こし、会員の方々からやんやの喝采をいただいたことが、つい昨日のことのように想い出されます。待望久しい声にお応えして今年もお披露目の時期がやって参りました。



ソフトな質感と着心地



サマーウール作務衣の特性と云うと、まず何と申しましても、着用時の実にソフトなサラサラ感。肌に優しく、涼感もたっぷり、爽やかさが自慢です。



そして多彩な高機能の付加。いわく、ウォッシャブル加工によりご家庭での丸洗いが可能。形状安定でシワになりにくく、縮みにくい。そして汗の季節にうれしい消臭効果などなど・・・これからの時期に手放せなくなること請け合い。
- トラックバック (0) -
絹作務衣 , 01~02年の作務衣

正絹羽二重作務衣 光帝


追随を許さないその雅な光沢



“羽二重”と云えば、江戸妻、紋付き、燕尾服などの第一礼服として用いられ、気高い格調をその輝きに秘められた素材。



この一着は、その素晴らしい光沢と、滑るような正絹の感触を存分に愉しめる、いわば“絹の帝”とも呼ぶべき、当会のこれまでにない革新の一着です。



羽二重の光沢を愉しむということは、その生地に秘められた栄光と賞賛を愉しむということ。そこで、その格調高く美しい光の世界を、より堪能できるよう、意匠も奇をてらうことは避け、作務衣の基本に忠実に従いました。

- トラックバック (0) -