日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
藍染作務衣 , 91~92年の作務衣

正藍染綿絽ゆかた 蒼風

伝統の染め技法を採用した綿絽のゆかた







ここ数年、ゆかたが大変なブームとなっています。特に若い女性の間では、大胆なまでに派手なプリント模様のゆかたが大流行しています。この傾向は決して悪くはないのですが、古くより受け継がれてきた“ゆかた”の様式美を考えると、ちょっと首をかしげたくなります。







そこで、当会では万人を唸らせるような本格高級ゆかたの開発に取り組んでまいりました。昨年の叢雲に続いて今年の新作は蒼風(そうふう)です。







その端麗さに行き交う人の目はクギ付け。







素材は綿。織りは五本絽。そして染めは五十年ぶりに復活させた伝統の技<竜巻絞り染>です。意図的にムラを作り、濃く染まる部分と淡く染まる部分が独特の縞模様を作ります。これが何とも艶っぽくて粋。そのくせ何ともいえぬ気品が漂います。







男性用は十回染めで濃い目に。女性用は五回染の水浅葱(みずあさぎ)―おそろいでお召しになれば、その色合いはさらに絶妙。行き交う人の目をクギ付けにしてしまいます。
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絹作務衣 , 99~00年の作務衣

先染サマーウール作務衣 涼峰


「良いのもは、やはり良い」



「盛夏号の巻頭?サマーウールしかないでしょう」と、スタッフが一言。数日前の企画会議に参加した際には、「二年続けて同じ素材の作務衣を巻頭特集にするのは如何なものか」との当方の指摘をめぐり論争したのが嘘のよう。それはサマーウール作務衣が、“良いものは、やはり良い”というゆるぎない地位を築いた証でもあったのです。



カタログにおける決め事までも一蹴してしまう魅力…



私ども伝統芸術を着る会では、「作務衣かたろぐ」の巻頭は、新作作務衣をご紹介することを決め事としています。そのために重ねてきた、この十五年の努力が、他には類を見ない作品の数となって、「作務衣の専門館」という称号までいただくようになったのです。その十五年の間につちかった誇りや実績、カタログの巻頭には新作をという決め事までも、“良いものは良いのだ”と軽くいなしてしまうほど、サマーウール作務衣は、夏の作務衣の完璧な完成形として存在しているのです。



人気の秘密は『夏の作務衣』としての完璧な完成度



その人気の高さは、昨夏、機能性や意匠はそのままに、神色として発表した『涼感』が、シリーズ史上空前のヒットを記録したことにも表れていました。



急きょ、会員の方々へのリサーチを行った結果、その秘密は<夏の作務衣>としての魅力が、完璧にこの一着に集約されているからだと云うのです。●原色を避けた明度の高い中間色を採用した彩りは夏にぴったり●雨や水、コーヒーも弾く強力な撥水加工で、雨の日もまた愉し●小さく折りたたんでもシワにならない防縮・防シワ加工のおかげで旅行の際にも重宝●強い撚糸のクレープ糸を採用しているため、ケバ立ちを抑え、ホコリが付きにくい…と、枚挙にいとまがない多彩な魅力が、ケタ違いの人気に結びついたのでした。



先染めによる手法により清々しい表情を実現



ここまで愛され望まれる作務衣なら当方としても異存なし。今年の盛夏号の巻頭もサマーウールが飾ります。彩りは、夏の萌える新緑に映える、“しもふり浅茶”。発色を良くし、味わいを深めるために糸を先に染め上げ、しもふり調の織りによって生地の表情を醸し出し、ご覧のように実に涼しげな彩りと相成りました。
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麻作務衣 , 97~98年の作務衣

サマーウォーキング作務衣

“ちょっと”のつもりの散策が、つい足を伸ばしてしまう。そんな軽やかな気持ちにさせる一着です。







心も身体も思わず弾む、麻の風合いの涼感、そして着心地の快適さ。活動的な季節に合わせ、動きやすく、汗をかいても遠慮なく丸洗いOK。もちろん、おしゃれも抜かりなし。簡単着脱の替え衿が、散策の気分を盛り上げます。







季節の旬と愛でる心の贅沢。今まさに旬のサマーウォーキング作務衣で、快適に味わいたい。







いのち萌えるせっかくの夏。ここはひとつ、“精神の開放”と“旬の発見”を戸外で楽しむべく、出かけてみませんか。







夏が暑いのは自然の営み上あたりまえ。だからこそ、颯爽と胸を張り、「季節を楽しむ!」という凛とした思いこそ、旬を愛でるための基本。そうすればいつもの小路にも趣を感じ、緑の葉のそよぐ姿にも、旬の息吹を感じるはず。







そんなときこそ、待望の新作サマーウォーキング作務衣が真骨頂を発揮します。“これを着て散策に出ると、もうちょっと足を伸ばしてみようかな、という気分にさせてくれるから不思議だよ”と、ご試着いただいた方からも好評をいただき、まさに夏を制する“旬の作務衣”として当会スタッフがこの夏イチオシの逸品です。







清涼感あふれる麻の風合い、軽やかな着心地に加え、シワにならない、丸洗いできる、しかもお洒落な替え衿付と、その様相はまさに旬づくしの作務衣。この夏あなたを変える一着です。
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絹作務衣 , 99~00年の作務衣

森林浴作務衣 壮快(2)


繊維に森の力を付加した画期的な技術との出会い…。



そんなおり、私どものよい相談役になってくれている繊維会社の研究員の方から連絡があったのはまさに天佑。森の香りで気分を爽快にする生地加工したのがあるんだが、一度話を聞いてくれないか、というのです。とるものもとりあえず駆けつけて見せていただいたのが「フォレスト」という繊維加工でした。



それは、森の中を散歩すると心身ともにリフレッシュできるという森林浴の効果を着るだけで味わえるという画期的なもの。ヒノキから抽出した天然エキスを繊維に付加することにより、森林浴・抗菌・防臭などの効果を生み出す、まさに夢の天然機能だったのです…。その自然の恵みを存分に生かすために、新作の素材は夏のウールを採用。通気性、吸汗性ともに優れたウールは、爽やかな森のイメージを付加するのには実に最適でした。



また、解放感あふれる森林浴効果を高めるために意匠にもひと工夫。通常ならばボムで適度な締め付け仕様を施すズボンの裾を、2段階調節のボタン留めにすることにより、締め付け感をなくし、足元からの通気性を高め、よりリラックスできる状態を醸し出すようにしました。さらに彩りは季節を問わず人気の高い黒。木漏れ日がさざめく森の光を受けて、渋くきらめく様子がまるで目に浮かぶよう…。森の力で癒される一着、この夏ぜひお試しください。
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99~00年の作務衣 , 絹作務衣

森林浴作務衣 壮快(1)


心に優しい“森林浴作務衣”です。



森が歌っている。木々の間に響く心地よい自然の調べ。風が指揮者となり、葉がそよぐ。葉のさざめきが優しい木漏れ日を誘う。着るだけで森に帰る…この一着。



森をまとう、緑にひたる。



癒しの時代と云われて久しい現代社会において、装いという基本的な視点から人を癒すこと、和という身近な観点から優しさを人に与えたいという私どもの思いが、またひとつ画期的な一着を生み出すことになりました。



その名も「森林浴作務衣 壮快」。考えてみれば、装いとは人に一番近い、いわば第二の皮膚。心身に与える影響はもとより、少ないはずはありません。ならばその最も身近な存在である作務衣に、人を癒す力を込めようではないか、というのが、今回の新作の開発にあたっての基本的な考え方でした。
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◆種類で見る和服「作務衣」 , 91~92年の作務衣

麻混生成肌着

透かしの美学を持つ絽の作務衣なら肌着は、もう、作務衣の一部です。







作務衣に肌着を――私ども伝統芸術を着る会では、このことを一貫しておすすめしてまいりました。最初は綿の肌着で用が足りていましたが、絹素材の肌着が大変な評判となり、肌着を合わせる方が急増いたしました。











麻を30%加え5分袖に吸汗性も抜群!







そしてこの度、絽の作務衣の登場となった次第です。普通なら夏だから…と、肌着の開発はおあずけとなるところなのですが、“絽”となると話は別。それどころか、絽に合わせる肌着は不可欠です。そこで開発されたのが、絽の作務衣専用ともいうべき「麻混生成肌着」です。







様式美とはいえ、いくらかでも涼しく肌ざわりの良いものと、綿を基布として麻を30パーセント加えました。さらに、これまでの肌着より袖を短くし5分袖に仕立てています。藍染に実によく調和します。絽の地から透かして見える肌着の白さは視覚的にも涼しげ。さらに、すててこの機能と同様に吸汗性があり、着脱のすべりもよくなります。

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藍染作務衣 , 97~98年の作務衣

本藍染すかし絣作務衣


まなざしに涼を呼ぶ。



袖を通すのが待ち遠しくなる八代目の新作は、本藍染めが醸し出す色合いと、透かしの加減が実に見事。真っ白な肌着を合わせれば、凛とした白さが透かされて、清烈なまでの涼感が目に飛び込んできます。



生地は糸の芯まで入り込むように念入りに藍で染め上げるという手法により色落ちしにくいため、汗のために洗濯回数の多くなる季節でも安心です。



個性的な意匠をまとい季節を存分にご堪能下さい



特筆したいのは、海に舞う波を思わせる、しばり絣を用いた縦の意匠。手作り感覚あふれる自然な織りが、シャリ感を高めるために配された霞のような横の織りとの相乗効果により、惚れ惚れするような個性を醸し出しています。



大好評の本黒作務衣にメッシュ機能を加えた玄人好みの一着です。「メッシュ織り本黒作務衣 玄」はこちら!

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甦る日本の和服 伝統技術と匠の技 , 97~98年の作務衣

『透かしの美学』ここに極まる。(2)

八代目と力を合わせ、『透かしの美学』が遂に完成



新作「本藍染すかし絣作務衣」は、まさに夏の作務衣の究極品。その魅力は、実際に触っていただければお分かりいただけると思います。



藍染めが醸し出す深い趣、しばり絣を用いた手作り感覚あふれる自然な織の味わいとシャリ感には惚れ惚れするばかり。



さすがは脂の乗りきった八代目の仕事。参りましたと頭を下げるスタッフの心の視線の向こうには、新作をまとう貴女の姿はもちろん、それを見やる周りの方々の涼しげな表情が、しっかりと浮かんでおりました。
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97~98年の作務衣 , 甦る日本の和服 伝統技術と匠の技

『透かしの美学』ここに極まる。(1)


先人の素晴らしい知恵が生み出した技を追求



「暑いからって、日陰でぐったりなんて無粋だね。粋な奴は季節を手玉にとって洒落た格好をするもんだ」と、江戸時代に一世を風靡した、ある歌舞伎役者が言ったとか。



その精神は作務衣の専門館と呼ばれる当会の創作意欲にも脈々と流れるもの。だからこそ、いにしえの時代から沢山の洒落ものたちを魅了してきた<紗>や<絽>の透かしものを作務衣に用い、『透かしの美学』と銘打って、“目で涼を楽しむ”という粋の極みを提案し続けてきたのです。



そして今回、それをさらに高めた究極の作務衣を創ってみよう、と話が進み、やるならば他とは格が違う、個性的な超一級品をということで、おっとり刀で駆けつけたのが、あの遠州西ヶ崎八代目、辻村啓介さんの仕事場でした。



着心地はもちろん、目で涼を楽しむ一級品を



当会が意気込んで八代目にお願いしたのは、『透かしの美学』の完成品とも呼ぶべき本格派の作務衣。黙って聞いていた八代目が我が意を得たりとばかりに発した次の言葉に、スタッフは胸が高鳴るのを覚えました。



「実はいま、洋装の世界でも透かしものが主流になろうとしているんダ。いわば、やっと時代の方が、伝統芸術を着る会に追いついたということだネ。難しいけど腕がなるよ」と言ってくれた八代目の笑顔、いやはや実に頼もしい限りでした。
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