日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」

日本の和服・作務衣を専門に追求した「作務衣博物館」は「作務衣の専門館『伝統芸術を着る会』」によって運営されているウェブサイトです。
99~00年の作務衣 , 絹作務衣

森林浴作務衣 壮快(1)


心に優しい“森林浴作務衣”です。



森が歌っている。木々の間に響く心地よい自然の調べ。風が指揮者となり、葉がそよぐ。葉のさざめきが優しい木漏れ日を誘う。着るだけで森に帰る…この一着。



森をまとう、緑にひたる。



癒しの時代と云われて久しい現代社会において、装いという基本的な視点から人を癒すこと、和という身近な観点から優しさを人に与えたいという私どもの思いが、またひとつ画期的な一着を生み出すことになりました。



その名も「森林浴作務衣 壮快」。考えてみれば、装いとは人に一番近い、いわば第二の皮膚。心身に与える影響はもとより、少ないはずはありません。ならばその最も身近な存在である作務衣に、人を癒す力を込めようではないか、というのが、今回の新作の開発にあたっての基本的な考え方でした。
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97~98年の作務衣 , 甦る日本の和服 伝統技術と匠の技

『透かしの美学』ここに極まる。(1)


先人の素晴らしい知恵が生み出した技を追求



「暑いからって、日陰でぐったりなんて無粋だね。粋な奴は季節を手玉にとって洒落た格好をするもんだ」と、江戸時代に一世を風靡した、ある歌舞伎役者が言ったとか。



その精神は作務衣の専門館と呼ばれる当会の創作意欲にも脈々と流れるもの。だからこそ、いにしえの時代から沢山の洒落ものたちを魅了してきた<紗>や<絽>の透かしものを作務衣に用い、『透かしの美学』と銘打って、“目で涼を楽しむ”という粋の極みを提案し続けてきたのです。



そして今回、それをさらに高めた究極の作務衣を創ってみよう、と話が進み、やるならば他とは格が違う、個性的な超一級品をということで、おっとり刀で駆けつけたのが、あの遠州西ヶ崎八代目、辻村啓介さんの仕事場でした。



着心地はもちろん、目で涼を楽しむ一級品を



当会が意気込んで八代目にお願いしたのは、『透かしの美学』の完成品とも呼ぶべき本格派の作務衣。黙って聞いていた八代目が我が意を得たりとばかりに発した次の言葉に、スタッフは胸が高鳴るのを覚えました。



「実はいま、洋装の世界でも透かしものが主流になろうとしているんダ。いわば、やっと時代の方が、伝統芸術を着る会に追いついたということだネ。難しいけど腕がなるよ」と言ってくれた八代目の笑顔、いやはや実に頼もしい限りでした。
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